久しぶりの投稿になる。最近、受験校をはっきり定めたのでそのことについて手短に書く。
受験校は?
ズバリ、長崎大医学部医学科。
理三じゃないの?
ちがうよ〜。
なぜ長崎大?
主な理由は2つある。ひとつは、長崎大は伝統的に感染症に強く、感染症の研究室の環境は随一と思われるということ。たぶんこのブログに書いたと思うが、長崎大の熱研内科のスタッフからはかなり歓迎されていて、学部生の頃から研究室に出入りし、研究技術を目で盗み、自ら研究するという短期的な夢が叶う。
もうひとつは、理三は無理だと悟ったこと。自分は現在社会人として(時短勤務ではあるが)働き、なおかつ博士院生として大学にも所属している。最近仕事も難しくなってきて、要求されるスキルが増え、業務外に仕事で使う技術の勉強をする必要に迫られている。さらに大学ではjournalに投稿する論文と、来年度には博士論文の執筆が控えている。この状況下で確保できる勉強時間で、1年の間に東大理三に合格する受験技術を身につけるのは困難だと判断した。
前の記事で書いたように、一年でも早く医者になりたいので、理三でギャンブルするくらいなら確実に合格圏に入ると見込まれる長崎大に入るのが望ましい。国立大であればどこの医学部も大して違いはなく、入れるところに入ってしまうのが賢明な選択であろう。理三出身の知人や高校時代の担任など色々な人と相談した結果、そのような結論になった。
これからの勉強は?
基本的に、長崎大特化のメニューで勉強することになる。
長崎大は共通テストと二次試験の比率が450:800と(東大に比べれば)かなり共通テストを重視しているので、共通テストでも点を稼げるようにする必要がある。9割以上は要るだろうか。共通テストの対策は、現在在籍している塾の講師に任せることにしている。
二次試験の科目は英語、数学、理科2科目(自分の場合は物理と化学)。理三挑戦をやめたことによって二次試験から国語と英語のリスニングが消え、対策はしやすくなった。
英語は、大問が5つあり、内訳は順に長文読解、英問英答の会話読解、空所補充、単語問題、そして自由英作文。大問1,2は長文対策で色々な大学の過去問を解く中で懸念点を潰していけば問題ないだろう。大問3の空所補充は案外間違えてしまう。英語の得意なtwitterのフォロワーに相談した結果、「ここの空所を入れられないなら文法に穴があるかも」との言葉だったので、彼を信じて文法をカッチリ固めていく予定。彼のイチオシの文法書は『新マスター英文法』。文法書は『Forest』と『表現のための実践ロイヤル英文法』に頼るつもりだったが、今は貪欲に知識を吸収する時期ということで、あまり本を絞ることはせずに、3冊を回すつもりでいる。また、彼曰く「この手の問題は英作文を間違いなく書けるようになれば間違えない」ということで、英作文の対策も活きてくるだろう。大問4の単語問題は恐ろしく簡単。今使っている『鉄壁』が完成すればあとは長文の中で出会った未知語を逐次インプットすればいいだろう。大問5の自由英作文が最もやっかい。「スマホを子供に持たせることに賛成するか、反対するか?」といったシンプルな問いに、150語の英語で答える形式。ライティングは例文の大量のインプットと、運用語彙の増強、問に対して適切な答えを与える訓練が必要で、1年かけてじっくり伸ばすしかない。
数学は大問4つで、最初の大問は小問集合。どの問題も4個程度の多くの小問に分かれているのが特徴で、答える事項が多い。医学部志望者なら簡単に解けるような難易度の問題しか出題されないため、満点近くでダンゴ状態になっていると思われる。一番得意の数学で一番差をつけられないのが痛い。一応青チャートや重要問題集といった網羅性のある標準的な参考書をやっていくつもりだが、現時点で満点を取れる実力はすでにあるので、英語と理科の暗記と問題演習により多くの時間を割くべきだろう。
物理は大問4つで、1は力学、2は電磁気、3は波動、4は熱と原子、という構成。全分野から出題されるため、穴があってはならない。ヤマをはることもできない。しかし問題は難しくなく、努力の報われやすい試験だと言える。物理の勉強は『物理のエッセンス』、『良問の風』、『名問の森』と進んでいて、『名問の森』を終えれば最後の仕上げに『物理重要問題集』を解く予定。これ以上難しい参考書は不要だろう。
化学も物理と同じく、理論、無機、有機から満遍なく出る。若干理論が多いようだが、計算問題は多くなく、知識問題の比重が重いため、時間はかなり余るとの口コミが多かった。化学は現在『リードライトノート化学』を解きつつDoシリーズの参考書を読んで、基礎を固めている途中。次は『化学基礎問題精講』に進んで、トドメの一冊として『化学重要問題集』を解けば十分だろう。それ以上高度な参考書や問題集は必要ないはず。理系科目はとりあえず重要問題集がゴールになるだろう。
最後に
長崎大にターゲットを絞ったことで、対策がより具体的になり、目指すべき到達点がリアルなものになった。何としてでも来年度に合格し、Ph.D.取得からシームレスに医学生になってしまいたい。理三を目指していた時は、どこまで勉強しても合格圏に達しないのではという恐怖があったが、長崎大であればゴールが見えるので精神的に楽になった。受験勉強をサボるつもりはないが、理三対策よりはずっと短い時間で済むので、人と会うとか仕事の勉強とか、時には医学書や数学書を読んで趣味的な勉強も楽しみつつ、それらを糧に日々の受験勉強に打ち込むつもりである。受験勉強も楽しんでできればそれに越したことはないのだが、まだ楽しむ域には達していない。楽しいところをむりやり見つけるのも良いが、これから医学部で正直興味ない分野の知識まで詰め込む必要があると考えると、受験を興味ないことを勉強する訓練と捉えてもいいかもしれない。
手短にと書いたが、書いてみたら2500字ほどになってしまった。
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