Random Walker Log's Log

二度と見ない系ログファイル

20151204 MacBookなんていらない

アルバイトの予定が続々と入っている。予定を入れてくれるってことは、先週のやり方はそれほど大きく間違ってはいなくて、あとは数をこなして要領を掴めばいいのだろう。
生活を圧迫するほどではないし、貯金が増えていくのは一般にいいことだと思う。アルバイトをする前からちょっとずつ貯めていたぶんも合わせれば、けっこう高い買い物もできるかもしれない。

カネで買えるもので今欲しいものというと、やっぱりパソコンだろうか。院生室のパソコンが故障してしまったし(といっても故障したのはおそらく電源だけだし、ハードディスクは生きているはずだ。大学の備品扱いなので持って帰れないのは残念)、安価なノートパソコン1台で凌ぐ生活は健康に悪い。webページを更新するだけでCPU使用率が100%になって何秒も待たされることもあり、この数秒間の積み重ねがQOLに与える悪影響は計り知れない。やっぱりパソコンが欲しいな。

機種は何にしよう? せっかくだから、それなりにスペックの高いやつがほしい。院生室や図書館に持ち運びたいので、軽めのノートパソコンがいい。今はlinuxを使うことがほとんどなので、unix環境を簡単に作れると嬉しい。
というか、MacBookが欲しい。OS Xがあればわざわざlinuxを入れなくてもunixの資産が使えるし、linuxを入れたくなっても仮想環境で十分。スペック的にも困らないだろう。使いたいソフトもwindowsmacの両方に対応していることがほとんどだろうし、windowsにこだわる理由もない。
そしてMacBookを手に入れたら、オシャレなカフェで得意げにMacBookを開いてドヤァするやつ、あれをやりたい。バカバカしいと思うかもしれないけど、あのドヤァをやれたら、結構いい気分になるんじゃないかと思う。

MacBookを小脇に抱えてオシャレカッフェの扉をくぐる。俺はスッキリとした清潔感のある服を着ていて、MacBookが小脇にあることや、今自分がオッシャレカフェに入ろうとしていることになんの疑問も感じない。今自分が着ている服が清潔感をもつことを肌で理解しているし、その服が人々にどのような印象を与え、自分の個性を良い意味で演出しているかを理解している。
カッフェの窓際の席に腰掛ける。俺は窓際の席を陣取ることに何ら罪悪感を覚えないし、窓に差し込む光を心地よく感じるのは当然だと思うし、窓の外を歩く人が自分のことをさして気に留めていないことを理解している。
カフェの中に響く話し声が特別耳に刺さったりはしないし、雑音の中から、店員が注文を取る声を聞き分けることができるし、店員がこちらに来たらそれは注文を取るためだと理解できる。
注文をし終えると、MacBookAirを開く。それだけでいい。今自分は高級な空間に自分が存在していることを当たり前だと感じているし、感じていいのだ、と理解した時、人は自然とドヤ顔になるものだからだ。
コーヒーが運ばれてくる。しばらくドヤっとしてくると、向かいの席に座ろうとしている者がいる。俺はその人が店内で待ち合わせをしていた友人だと理解できるし、どんな声をかけるかも理解できていた。
そして視線を手元に戻すと、MacBookAirがなくなっており、テーブルにはコーヒーカップと、1枚のコピー用紙とシャープペンシルが置いてあるだけだった。しかし、俺はドヤ顔をやめない。コピー用紙にメモ書きをする自分もまたオシャレカフェに存在してもいい自分だと知っているし、これからここに書く言葉はいずれ人を幸福にさせるし、それは俺にとっても幸福だと理解しているからだ。
俺はコーヒーを口に含み、シャープペンシルを手に取って、こう書いた。

 ここに俺は存在しない

お前らは存在しているか? 俺が欲しかったのはMacBook以外の全てだった。お前らがそうであるように、俺もここに存在したい。MacBookなんていらない。