Random Walker Log's Log

二度と見ない系ログファイル

気持ちちゃんについて

図書館で勉強しようとしたら、急に気持ちになってしまってまともに字が読めなくなってしまった。
気持ちになったままアルバイトに行って、ウー……ウーって唸りながらひたすら英語の採点して帰ってきた。

気持ちになるとはどういうことか?

今、自分には悪霊のようなものが取り憑いている。
10台半ばくらいの女の子で、身長は155cmくらいで、不健康に痩せている。
黒く長い髪の間に見え隠れする瞳は濁った黄色のように見えて生命力を感じない。
制服のワイシャツとスカートを雑に身にまとっている。例えるなら、まるで何年も登校拒否していた生徒が、何か気の迷いで久しぶりに学校に行ってみようとしてとりあえず制服に着替えてみたはいいけれど、カーテンを開けてみたらよく晴れた朝を笑顔でしゃべりながら歩いて行くクラスメイトが目に入って、眩しさに耐えられなくなって学校に行くのをやめてしまい、とはいえまたパジャマに着替え直すのも面倒なのでそのまま制服で寝転がっているような格好をしている。
自分が寒さや飢え、孤独などを感じた時、気がつくとこの子が背後に忍び寄っていて、

ヒタ……

と首や顔に手を当ててきて、

 今日も誰からも求められない一日でしたね

 一生報われない人生のために頑張ろうとして惨めですね

などと耳元でささやいてきて、気がついたら本当にそういう気持ちを吹き込まれてしまう。気持ちを吹き込んでくるので、自分はこの子を「気持ちちゃん」と呼んでいる。気持ちちゃんに気持ちを吹き込まれることを、気持ちになると呼ぶ。

気持ちちゃんの肌は異様に湿っていて、体温は極めて低く、触られると濡れた布がへばりついたような感覚がする。しかし、自分から触ろうとすると、まるで乾ききった土のようにボロボロと崩れてしまい、手を離すと崩れたところはすぐに元に戻っていく。

今日はずっと気持ちになっていたせいで眠れなかった。睡眠リズムが崩れると気持ちになりやすくなってしまう。悪循環に陥っている。