Random Walker Log's Log

二度と見ない系ログファイル

疲れた

図書館で勉強していると、後ろの席に白髪のおっさんが座った。
教員だろうか? ちょっと振り向いて様子を見ていると、やたら分厚い本を睨んでノートに書きつけていた。
しばらく勉強していると、

 ヴ… ヴ… ヴ…

と喉を鳴らすような音が聞こえてきた。

音の主は後ろのおっさんだった。ちょっと気になりはしたが、うるさいというほどではなかったのでそのまま勉強を続けた。

 ヴ… ヴ… ヴ…

 ヴ… ヴ… ヴ…

 …………

いつの間にか音が止んでいた。いなくなったのかな? と思って後ろを見てみたらおっさんの動きが止まっていた。イビキでもかいてるのかと思ったら、あれは普段の呼吸音で、寝ていると静かになるようだった。頼むからそのままゆっくりしていてくれと念じながら勉強を続けていると、

 ヴ… ヴ… ヴ…

 ヴ… ヴ… ヴ…

また鳴り始めた。今度はなかなか止んでくれない。

 ヴ… ヴ… ヴ…

 ヴ… ヴ… ヴ…

リズミカルに鳴らしてくる。だんだん音が気になってくる。もう勉強は手に付かない。音が気になる。音がどんどん大きく聞こえてくる

 ヴヴヴヴヴヴ!!

 ヴヴヴヴヴヴ!!

 ヴヴヴヴヴヴ!!

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ……………


意識が戻ったとき、すでにおっさんの姿はなく、窓の外は真っ暗。閉館時刻が間近に迫っていた。

あの音がまだ耳の中で響いている。なんのためにおれはこんな仕打ちに耐えてるんだ?疲れた、疲れたつかれた、疲れた、疲れたんだよおれは、疲れた