読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Random Walker Log's Log

二度と見ない系ログファイル

もうウソをつかなくていい

大統領選挙を見ながらスライドを作っていた。
まさかトランプが勝つとは思わなかった。選挙でワクワクさせられたのは初めてのことだ。
今回の番狂わせは、ポリティカル・コレクトネスに代表されるような、キレイな社会を装うためのキレイな建前を維持する負担が、民衆の許容量を超えた結果だと想像している。誰でも、自分に不利益なウソをつき続けなきゃいけないのは、莫大なストレス源になる。

最近、感情が戻りつつあるのはよいことだと思う。孤独感や焦りは据え置きだが、楽しさがある。
ちょっと前までは何をしても楽しくなくて、就活のときなど数学は楽しくて好きだと履歴書に書くたびに吐き気を催したりした。
つまるところ前向きな言葉は全て"ウソ"であり、それでも案外ウソをつく才能があったのか、ウソまみれの面接で3月ごろに一つ内定が出た。
真人間ならそのまま入社しているはずだが、自分は真人間でないため、ウソで通った会社ではウソをつき続ける生活が待っているのではと思い、怖くなってしまった。結局、入社意思を伝えられず、内定はなかったことになった。
自分は今でもその会社はよい会社だと思っている。向こうはとんだ迷惑な学生だと憤慨した人もいたかもしれないが。
自分の精神に問題がなければ天職ですらあったと思っている。だが残念なことに、問題があってしまったのだ。もう手遅れだ。

今決まっている会社はとても小さな会社で、2回の面接で役員全員と喋った。2度目の面接で、

「どうして、無職になったり、フリーターになったりしないで、正社員として就職する道を選んだの?」

と聞かれて、もう本当に何もかもが意味不明でどうでもよくなっていた自分は、

「はあ……あえてしない理由がなかったからです」

とやる気のない返しをしたところ、それがウケて、そうそうそういうのでいいんだよ、無理やりキラキラしてるような奴は嫌いだ、と喜ばれた。
その他の話はほぼ雑談で、単純に思った通りに喋った。そして2個目の内定が出た。
ああ、ここでならもうウソをつかなくていいんだな、と安堵した。それが入社の理由だった。内定通知書を見せられるまで、職種や給料も知らなかった。
自分は真人間でないのは仕方ないし、そういう進み方しかできないのも仕方ないと思っている。
ただ一つだけ不満を言うなら、給料が厳しすぎる。やや遠めのところに引っ越さないと、部屋の間取りから風呂が消えるぞ。せめて風呂には入らせてくれ。

とりあえず、楽しさという感情が復活したのはラッキーだ。いくらウソをつく消耗を回避できても、肝心の仕事がなんにも楽しくなかったら困る。